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【 N360 1キャブを2キャブにする 】


販売当初は1キャブの31馬力モデルだけだったが、 すぐに2キャブ36馬力モデルが追加された。
当時も中古部品などを使い2キャブ仕様にした車が 多く見られたが、現在でも2キャブにしたいという 方が大勢いるので、ここではシングルキャブレター仕様を 2キャブ仕様にするのに必要な部品や加工方法を紹介します。


 ■シリンダーヘッド
1キャブは左の写真の様に一つのポートがヘッドで2つのポートに 分かれる。
2キャブは写真右の様に始めからカムケースに2つのポートが設けられている ので、互換性はなく、シリンダーヘッドとカムケースを ASSYで交換しなければならない。カムケースパッキンの 形状も違う。   カムケースパッキン PK-0004 詳細






 ■キャブインシュレーター
1キャブは左の写真の様に一つのポートがヘッドで2つのポートに 分かれる為インシュレーターは1個で済む。
2キャブは写真右の様に始めからカムケースに2つのポートが設けられている ので、インシュレーターも2キャブ専用の物が2個必要になる。 互換性は無い。
N360とZではインシュレーターの角度が違うが互換性はある。 但しN360に取り付けると、スペアータイヤにエアークリーナーケースが 干渉する。ケースの取りつけ位置も変わるのでステーなどを利用して 取り付けなければならない。







 ■クーリングファンケース
1キャブと2キャブではシリンダーヘッドとカムケースの 形状が違う為に、エンジン後部に付くクーリングファンケースの 形状も違うので交換する必要がある。
部品が入手出来ない場合は加工して取り付けることも出来る。



クーリングファンのヒーターを作動させる為の構造が2種類あるので注意する。







 ■ファンケース加工
写真は2キャブ用にドリルで穴を開けて加工した状態で、 この後サンダーなどで削り形を整える。





 ■カムシャフト
1キャブと2キャブでは最高出力が違う為に圧縮比が変更され、 それに伴いカムシャフトもプロフィールが変更されている。 一般的にいうハイカム化されたものが取りつけられている。
タコメーターが機械式のものでは、エンジン左側にタコメーターピニオンを 取り付ける為に12mmの穴があいているので、タコメーター付きの 場合は穴が開いたものと交換しなければならない。
タコメーター無しの場合は穴の開いたものを取り付けてもエンジンに 悪影響はない。



 ■交換手順
1) キャブレターを取り外す。
2) クーリングファンケースを取り外す。
3) エキパイを取り外す。
4) R,Lカムホルダーを取り外す。
5) カムシャフトを取り外す。
5) シリンダーヘッドを取り外す。
6) 取り外した逆の順番で組みつける。


 ■バルブタイミングの合わせ方
クランクシャフトプーリーの合いマークを上死点に合わせる。
※ 左のメニューの『ポイント』に詳しい合わせ方が書いてあります。
写真のようにカムシャフトの切り欠きとシリンダーヘッドが 水平になるように組みつける。
シリンダーやシリンダーヘッドの面研、ヘッドガスケット、シリンダー パッキンの厚みやカムチェーンの伸び等により僅かにずれることがあるので 慎重に作業して、組み付け後はクランクを工具を使用して手で回してみて ピストンとバルブの干渉が無い事を確認する。
バルブタイミングが極端にずれている場合はセルモーターで回すとバルブが 曲がるので特に注意する。



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